プレスリリースを更新しました
2025年11月28日付けのプレスリリースを公開しました。
プレスリリース概要
地域医療情報連携ネットワーク政策における費用便益モデルの構築と試算
~患者情報のオンライン共有は、なぜ失敗するのか?~
ポイント
| ? | 2000年代以降、病院や診療所などの医療機関の間で患者情報をオンライン共有するための「地域医療情報連携ネットワーク」が、全国で400件以上構築されてきました。 |
| ? | しかし、その利用率は低迷しており、事業終了するケースも数多く生じてきましたが、原因の定量的な分析は行われていませんでした。 |
| ? | そこで、構築に掛かる費用だけでなく、利用者がネットワークから得られるメリットや運営に要する労力を定量化したうえで収支を計算する「費用便益分析」に、この政策分野で初めて取り組みました。 |
| ? | その結果、構築?運用に要する多大なコストが掛かる一方で、そこから得られるメリットは限定的である点が示され、患者情報のオンライン共有が失敗する理由を客観的に明らかとすることができました。 |
| ? | 今後、医療分野に情報技術を活用していくうえで、費用の低廉化と導入メリットを拡大していくための施策が重要となるものと考えられます。 |
論文情報
| [掲載誌] | 会計検査研究 |
| [タイトル] | 地域医療情報連携ネットワーク政策における費用便益モデルの構築と試算 |
| [著者] | 平井里奈、伊藤敦、大塚良治、丹野忠晋、櫻井秀彦、古田精一、岸本桂子、奥村貴史 |
| [URL] | https://www.jbaudit.go.jp/koryu/study/mag/pdf/j71d03.pdf |
| [DOI] | https://doi.org/10.51016/kaikeikensa.2502 |
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