本学大学院修了生が日本生物工学会「第32回生物工学論文賞」を受賞
このたび、本学大学院修了生の吉田果菜子さん(論文発表時:博士前期課程 バイオ環境化学専攻2年、指導教員:小西正朗教授)の研究論文が、第32回生物工学論文賞を受賞しました。
本賞は、公益社団法人 日本生物工学会が生物工学の進歩に寄与した論文に対し授与するもので、前年に発行された学会誌に、原報文(Regular paper)として発表されたものが対象になります。授賞式は、本年9月開催の「第76回日本生物工学会大会」期間中に行われる予定です。
今回受賞した論文題目は、「High throughput optimization of medium composition for?Escherichia coli protein expression using deep learning and Bayesian optimization」で、バイオものづくりプロセス開発のキーとなる微生物の培地組成の最適化について、人工知能を活用する新たな手法を提案するものです。本論文は、2024年6月現在で9件の被引用があり、培養工学分野で高いインパクトを示す成果となっています。
なお、本研究の一部は国立研究開発法人新エネルギー?産業技術総合開発機構(NEDO)の「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」の受託研究事業として実施されました。
[発表題目]
吉田 果菜子1*?渡辺 一樹1?邱 泰瑛2?小西 正朗2(1北見工業大学大学院,2北見工業大学,*現 東洋紡株式会社):
High throughput optimization of medium composition for?Escherichia coli?protein expression using deep learning and Bayesian optimization,JBB Volume 135,Issue 2,February 2023,Pages 127-133