本学大学院生らが2020年度JC-IGS論文賞ならびにJC-IGS論文奨励賞を受賞
12月10日(木)、オンラインで開催された第35回ジオシンセティックスシンポジウムにおいて、本学大学院博士後期課程 寒冷地?環境?エネルギー工学専攻の劉爽さん(3年、凍土?土質研究室、主指導教員:川口貴之教授)と小笠原明信さん(2年、地盤防災技術研究室、主指導教員:川尻峻三准教授)が国際ジオシンセティックス学会(IGS)日本支部より、2020年度JC-IGS 論文賞を受賞しました。また同シンポジウムにおいて、博士前期課程 社会環境工学専攻2年の平井泰輔さん(凍土?土質研究室、指導教員:川口貴之教授)が2020年度JC-IGS 論文奨励賞を受賞しました。
IGS日本支部では、学会活動をより活性化するために、ジオシンセティックスシンポジウムの開催、ジオシンセティックス論文集の作成を行っています。JC-IGS 論文賞は、この論文集に掲載されたものの中から、ジオシンセティックスに関する学術および技術の進展に顕著な貢献をしたと認められる論文の著者に授与されるもので、JC-IGS 論文奨励賞は、将来、学術および技術の進展の貢献が期待される論文の著者に授与されるものです。
劉さんと小笠原さんの受賞論文タイトルは「ジオセルとジオグリッドを併用した補強土壁の凍結指数に応じた壁面材厚に関する検討」であり、補強土壁を構築する地域の凍結指数に応じた最大凍結深さが、補強材にまで達しないための壁面材厚(ジオセルの数)について提案したものです。
また、平井さんの受賞論文タイトルは「ジオセルと排水パイプを併用した斜面安定工の排水メカニズムに関する模型実験」で、模型盛土に対する散水試験を実施し、ジオセル層の役割やパイプから排水するメカニズムやその条件について明らかにしました。
両論文とも、本学教員と大学院生、修了生に加え、共同研究を行っている岡三リビック株式会社と東京インキ株式会社の担当者が共著したものです。
本学と岡三リビック株式会社、東京インキ株式会社は、2012年度から共同研究を始めており、これからも協力し合いながら早期の社会実装を見据えた今後の防災対策に資する研究成果を発信し続ける予定です。
劉さんと小笠原さんのオンライン授与の様子
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平井さんのオンライン授与の様子